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2007年6月18日 (月)

「2件目のサラ金いくより弁護士へ」

「2件目のサラ金いくより弁護士へ」

  これは2003年から山陽放送ラジオで流している岡本法律事務所のコマーシャルメッセージの決め「ゼリフです。ローカルCMですので゛全国レベルで評判になったことはありません。夜の1時30分ころに1494khzをきくときこえます。

これは、サラ金を利用した場合、当時から現在までは利息制限法違反の金利をとられているので、弁護士を利用すると、その金利が減った分、必ずトクをする、だから2件目のサラ金にいくより弁護士に相談しろ、ということです。(ただ、相談料5250円である程度整理してくれる弁護士でないといけませんが)

  サラ金の借金があるひとは、うちの事務所で相談しなさい、きただけのことはありますよ、という意味です。相談料は30分5250円、ただし、法律扶助相当の場合は、このときにお金を用意する必要はありません。

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2007年6月16日 (土)

インターネットの危険性

たけくまメモの「インターネットのアナーキズム」からの感想です。

アマチュア無線が免許制なのに、それよりは危険性の大きいインターネットが免許がいらずに発言できるのはちょっとおかしい、という素朴な感情論があります。

放送にちかい状態なのか通信にちかい状態なのかもありますが、放送が厳重な免許なのと比較してどうもバランスがとれていない気がしています。

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2007年6月13日 (水)

「華麗なる一族」と父子の法律関係

父子の法律関係

          弁護士 岡本 哲

 ――「華麗なる一族」から父子関係のはなしになります――

構成

1 ドラマ「華麗なる一族」

2 民法の父子規定

 

1 ドラル「華麗なる一族」

2007年第1四半期のテレビドラマは「華麗なる一族」が話題をさらった。関西地区では2006年の紅白歌合戦より視聴率がよかったようである。

放送期間は2007年1月14日~3月18日で、系列はTBS系列、時間帯は毎週日曜日21時~21時54分(初回と最終回は延長あり)に放送された。テレビドラマ化は1974年につづいて2回めである。今回の主演は木村拓哉が万俵鉄平 (34歳) 役。鉄平側からみたあらすじ(かなり大胆に要約)は以下のとおりである。

鉄平は、万俵大介の長男であるが、大介より祖父敬介に似ている。父・大介がオーナーを務める万俵財閥の主力企業、阪神特殊製鋼専務。父の意向に反して東京大学工学部冶金学科(現・マテリアル工学科)に進み、卒業後はマサチューセセッツ工科に留学した経験も持つ技術者。7年前(1960年)、鶴田芙佐子(原作にはでてこないキャラクターである)と交際していた。芙佐子が自分の前から姿を消した後、元通産大臣で有力代議士の大川一郎の長女・早苗と結婚した。父・大介と高須相子による閨閥結婚であったが、早苗との間に長男・太郎を設けるなど良好な関係を築いている。鉄平は、理想と情熱を合わせ持ち、仕事にかける志は高い。社の将来を考え、巨額の予算が必要となる高炉の建設を計画する。が、父・大介によって企てられた高炉の突貫工事により、高炉建設の途中、死傷者を出す爆発事故を発生させ、社を倒産させる。父・大介が祖父・敬介に似すぎている鉄平を快く思っていない(大助は、妻と祖父の同衾場面を目撃したことがある)事から、大介に愛されていないと感じていた。その上仕事面での不協和音も合わせ、確執を更に深まることになる。また志乃が生前に残した手紙から祖父・敬介が父親であること、芙佐子は自分の妹であることを知る(実際には、敬介の勘違いであった)。その後、大同銀行を陥れるために見せ掛け融資を行い、阪神特殊製鋼を潰そうとした父・大介を告訴するため妻子と共に万俵家を出て裁判に挑むが、阪神特殊製鋼の管財人となった帝国製鉄の和島所長により裁判を取り下げられ役員を解任され、会社を去る。その後、父・大介から、「お前が生まれなければ万俵家の不幸は無かった」と言われたことに失望し、早苗宛に手紙を残し、

兵庫県
・丹波篠山で、自らの頭部を、祖父・敬介の形見の猟銃で打ち抜き、自殺する。その後鉄平の血液型から鉄平は敬介の子ではなく、大介の実子であったことが判明する。

万俵大介の長男で、父・大介がオーナー

1970年3月より1972年10月まで週刊新潮に連載された原作小説は、作者山崎豊子の多くの作品と同様に、実在の事件および人物をモデルにしたものだと言われる。すなわち、本作品は全体として1965年の山陽特殊製鋼倒産事件、阪神銀行は神戸銀行を、万俵家は神戸の岡崎財閥、帝国製鉄は新日鉄(ただし同社の合併・発足は1970年で舞台設定の1960年代はまだ八幡製鉄・富士製鉄の2社並立)、合併相手の大同銀行は協和銀行をモデルにしたものだと言われた。ちなみに現実の神戸銀行の合併(1973年)は小説発表より後であり、再編の予言をした小説ともいわれた。山崎豊子自身は岡崎財閥モデル説を否定している。2007年のテレビドラマでは父子の確執がおおきなテーマとなっているが、小説は経済の流れとか一族の繁栄・解体とかのもっと大きな全体小説となっている。

ところで、父子の確定についてわが民法はどうなっているのだろうか。問答形式で最近の話題をまぜてかいてみた。

2 民法の父子規定


質問1 離婚後300日以内に子供を産んだ場合の特例

今年(平成19年)の5月21日から離婚後300日内に元妻が出産した場合の戸籍の処理がかわる、ということですが、どのように変わるのか教えてください。


回答

平成19年5月20日までの取扱

一般に,母子関係は分娩により明らかです(例外もあります)が、父子関係はDNA鑑定の発達以前にはよくわからない場合がありましたし、DNA鑑定でも限界がある場合があります(例えば、妻の不貞相手が一卵性双生児の兄弟というような例)。そこで、わが民法では嫡出推定の規定をもうけ、結婚関係の男女から生まれた子については母の夫の子であるとしており、婚姻の成立の日から200日を経過したあと、または婚姻の解消もしくは取消の日から300日以内に生まれた子は婚姻中に懐胎したものと推定しています(民法772条2項)。
 しかし、実際は離婚した妻がすぐに再婚する場合に、離婚後すぐに別の男性の子を懐胎してしまうことがあります。この場合、子の父親は前の婚姻(前婚)の夫ということになってしまい、生物学上の父親とずれてしまいます。さらにこの場合に嫡出否認の訴えは前婚の夫側からしかできず、その期間も夫が子の出生を知ったときから1年に限られます(民法777条)。また、この訴えは子側からできないため、問題が生じてしまいます。したがって、平成19年5月20日までの取扱では、その子は前夫の嫡出子として戸籍に記載されざるをえませんでした。

平成19年5月21日以降の取扱

この問題で、法務省から特例措置の通達が出され、平成19年5月21日から特例措置の受け付けが全国市区町村の戸籍窓口で始まりました。医師が作成した証明書を出生届に添付し、離婚後妊娠が確認できれば、「再婚相手の子」か、再婚していない場合は「非嫡出子」としての届け出が受理されます。証明書には、(1)妊娠の推定時期(2)推定時期算出の根拠(超音波検査や生殖補助医療の実施日など)を記す必要があります。法務省通達に基づく特例措置による受理であることを明示するため、戸籍の特記事項欄には「嫡出推定が及ばない」と記載されます。この場合は親子関係を争う場合は親子関係不存在の訴えとなり、父側からでも子側からでも利害関係人の全てからも提起でき、期間の制限もないとされます。

問2 婚姻後200日以内の出生の場合の取扱

婚姻の成立の日から200日以内に生まれた子については民法772条の嫡出推定は及ばないことになっています。となると、その子の父については、どのような取扱がなされるのでしょうか。

回答 昭和初期の大審院判例(昭和3年12月6日新聞2947号6頁)では、母の嫡出でない子であり、夫がこれを認知したときに準正によって嫡出子の身分を取得するとしました。しかし、この解釈では実際の生活感情とあわないし、子が生まれる直前になって届出がなされることがけっこう多いできちゃった婚の実情からみて不都合です。ただ、夫が子の出生届をしていれば、準正の効果が生じるとして不都合は生じなくしました。しかし、夫が子の出生前に死亡した場合には、死後認知、夫以外のひとが出生届をした場合には夫の任意認知がないと父子関係が生じない場合がある。そこで、昭和15年になって判例は見解をあらため、内縁関係が先行する場合には婚姻届出後200日以内に生まれた子も当然嫡出子となることにした(昭和15年1月23日民集19巻54頁)。さらに、戸籍上の取扱としては婚姻成立後に出生した子はすべてふつうの嫡出子として届出を受理することになっている。

 ただ、このような子は嫡出推定を受けないので(最高裁昭和41年2月15日民集20巻2号202頁)、嫡出性を争う場合には嫡出否認の訴えではなく、ふつうの親子関係不存在確認の訴えによることになります。ただ、内縁が先行する場合にどうなるのか、よくわからないところがあります。

問3 夫以外の子を妻がうんだ場合

 嫡出推定が及ぶ場合でも通常の夫婦間の性行為を原因としない受精もありえます。夫の同意をえて他人の精液を用いた場合は嫡出推定ははたらくのでしょうか。

回答 夫の同意があった場合は嫡出推定ははたらくと考えられています。結局は夫の意思に基本をおく制度だからです。したがって、夫の同意なしにおこなわれた場合は、夫は嫡出否認の訴えを提起できます。

問4 「華麗なる一族」の場合

「華麗なる一族」の場合は大介は鉄平に対する父子関係の否定はできたのでしょうか。

回答

 昭和42年に34歳ですから、鉄平は昭和8年生まれということになります。当時の嫡出親子関係については現在とあまり変わらないと考えてよいでしょう。判例の変遷についてはすでに述べたとおりです。

 政略結婚ですから、できちゃった結婚は考えにくいし、早産ということもうかがえないので、婚姻成立後200日以降に鉄平は出生していると思われます。となると大介の子であるという嫡出推定がはたらきます。

 夫の同意なしに夫以外の精液が用いられて妊娠している場合は、夫は嫡出否認の訴えを提起できますが、これは出訴制限と原告の制限があります。こどもの出生から1年以内に夫が訴えでなければならない、ということになりますし、作中の敬介・大介の鉄平1歳当時の力関係では到底そのような訴えの提起はできなかったことでしょう。訴えを提起していれば血液鑑定くらいはなされたでしょうから、ぎゃくに父子関係が証明されていたことでしょう。

父子関係に対する疑念が、大介の鬱屈につながり、荒れた私生活やら鉄平の排斥する原動力になったのではないでしょうか。自分の血をひかない後継者など排斥したいと考えるのが利己的遺伝子論から考えても当然ですから。

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2007年6月 1日 (金)

新司法試験の選択科目

新司法試験は実質8科目でおこなわれるが、1科目は選択科目となる。

ここでは労働法・倒産法・知的財産権法のじゅんで人気のようだ。

筆者の受験時代は7科目のうち1科目が法律選択だが刑事政策などが人気があった。現在刑事政策は科目自体が存在しない。

このなかでは弁護士になるのであれば倒産法が実務直結という感じであり、労働法がなんで人気なのかはよくわからない。

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