経済刑法研究(上)
経済刑法研究(上)
Economic Criminal Law
2005年10月20日発行
著 者:芝原邦爾
発行者:江草忠敬
発行所:株式会社 有斐閣
ISBN4-641-04220-9 C3032
目 次
はしがき
凡 例
第一章 総 説
はじめに ―――経済刑法の体系
第一節 経済刑法の保護法益
一 はじめに
二 経済刑法の分野の形成とその変遷
三 経済刑法の概念
四 経済刑法の解釈のための判断枠組み
五 第一のグループ ―――訪問販売法違反
六 証券取引法違反
七 浮貸し等の罪
八 第二のグループ ―――出資法の預り金の罪
九 第三のグループ ―――損失補填の罪
一〇 独占禁止法の不当な取引制限罪
一一 結 語
第二節 経済刑法と市民の経済生活の保護
一 経済刑法の対象領域
二 経済犯罪の動向
三 市民の経済生活の保護
第三節 現代の企業犯罪
一 企業犯罪・経済犯罪の対象領域
二 金融犯罪
三 証券犯罪
四 企業犯罪に対する刑事制裁
第四節 不法収益の剥奪とり法人処罰の強化
一 経済犯罪への対応の基本的視点
二 課徴金の引上げ
三 法人に対する罰金刑の強化
四 法人の「行為責任」と「監督責任」
■法人処罰と両罰規定
■没収・追徴
第五節 企業に対する高額罰金と制裁の減免措置
一 はじめに
二 特集「経済犯罪の現状と対策」の概要
三 企業に対する高額罰金
四 企業に対する制裁の減免措置
五 結 語
第六節 行政の実効性確保と刑事法
一 問題の所在
二 証券取引法違反
三 独占禁止法違反
四 刑罰は「最後の手段」か
第七節 経済犯罪の訴追における犯則調査手続と行政調査手続
一 はじめに
二 税務調査における質問検査権
三 国税犯則取締法による犯則調査手続
四 犯則調査と行政調査の関係
五 証券取引等監視委員会と公正取引委員会の調査手続
■国際経済犯罪
第二章 会社経営に関する罪
はじめに
第一節 商法罰則の保護法益
―――利益供与罪の罪質解明のために―――
一 はじめに
二 会社財産危殆罪の保護法益
三 商法罰則における賄賂罪
四 利益供与罪の保護法益
第二節 特別背任罪の検討
一 はじめに
二 大光相互銀行事件
三 平和相互銀行事件
四 三越事件
五 任務違背
六 財産上の損害
七 故意および図利加害目的
■背任罪に関する最近の裁判例の検討
第三節 会社財産の不正支出と業務上横領罪・特別背任罪
一 はじめに
二 裏金捻出の実態
三 裏金の捻出と業務上横領罪・(特別)背任罪
四 賄賂の支出と業務上横領罪
五 賄賂の支出と背任罪
■国際航業事件
第四節 会社財産を危うくする罪 ―――自己株式取得罪・不実申述罪・営業外投機取引罪―――
一 はじめに
二 自己株式取得罪
三 自己株式取得の実質的違法性
四 不実申述罪
五 株金の仮装払込み
六 営業外投機取引罪
■ヤクルト財テク事件
第五節 粉飾決算と違法配当罪
一 粉飾決算の実際
二 粉飾決算と違法配当罪
三 粉飾決算と特別背任罪
■粉飾決算 ―――リッカー事件
第六節 預合罪・応預合罪
[前注]株式払込みの仮装
一 預合の意義
二 払込仮装行為
三 通謀の認定
■架空増資 ―――アイデン事件
第七節 総会屋に対する利益供与の処罰
[前注]利益供与罪
一 はじめに
二 東洋電機カラーテレビ事件
三 第一審および控訴審判決
四 最高裁昭和四四年決定
五 商法四九四条の罪質
六 不正の請託
七 利益供与罪の成立
八 「株主ノ権利ノ行使ニ関シ」の要件
九 「会社ノ計算ニ於テ」の要件
一〇 利益供与罪の保護法益
第八節 利益供与罪に関する裁判例の検討
一 はじめに
二 株主の権利の行使に関し
三 会社の計算において
四 結 語
第九節 総会屋に対する利益供与罪
一 はじめに
二 会社荒し等に関する贈収賄罪
三 利益供与罪の新設
四 利益供与罪の保護法益
五 商法四九七条の解釈
■利益供与罪に関する最近の動向
■贈収賄罪
第一〇節 商法上の贈収賄罪
―――取締役等に関する贈収賄罪・会社荒し等に関する贈収賄罪―――
一 取締役等に関する贈収賄罪(商法四九三条)
二 会社荒し等に関する贈収賄罪(商法四九四条)
第一一節 殖産住宅等贈収賄事件最高裁決定
―――最高裁第二小法廷昭和六三年七月一八日決定―――
一 最高裁決定の要旨
二 本件贈収賄の法的構造
三 公開株式の割当てと賄賂の概念
四 賄賂の没収・追徴
■未公開株の賄賂性(リクルート事件)
■追徴価額の算定
第一二節 産業スパイ事件と刑事責任
一 東洋レーヨン事件
二 不法領得の意思
三 資料コピーの売却等
■刑法典の規定による営業秘密侵害の処罰
■営業秘密の刑罰による保護(不正競争防止法の改正)
■知的財産権侵害の罪
第三章 金融犯罪
はじめに
■不正融資事件の系譜
第一節 不正融資と背任罪の成否
―――住専問題を契機として―――
一 住専問題に関する刑事訴追の概要
二 不正融資
三 債権回収に伴う犯罪
四 金融機関関係罰則法案
五 結 語
■銀行法違反の罪
第二節 出資法をめぐる法解釈上の諸問題
一 はじめに
二 出資金と預り金の規制
三 浮貸し等の禁止
四 高金利の処罰
■出資法による高金利の処罰と賃金業法による規制
■平成一五年の賃金業規制法と出資法の改正
第三節 出資法と大衆の資産形成
一 出資金と預り金の規制
二 出資金と預り金の区別
三 大衆の資産形成と預り金の禁止
第四節 浮貸し等(出資法三条違反)の罪
一 はじめに
二 浮貸し処罰の背景
三 判例に現れた事例と「地位利用」
四 金銭賃借の媒介と浮貸し等の成立(住友銀行青葉台支店事件)
五 刑法上の犯罪との関係
■住友銀行青葉台支店事件
第五節 預金等不当契約(導入預金)取締法
一 導入預金取締法の概要
二 実質的違法性の検討
三 特定の第三者の処罰
事項索引(巻末)
| 固定リンク


コメント