債権者のための取引先倒産対処マニュアル
債権者のための 取引先倒産対応マニュアル
―――破産・再生手続と会計・税務―――
平成19年2月7日発行
著:山田尚武・岩崎宏一・浅賀 哲・森 美穂・柚原 肇
発行所:新日本法規出版株式会社
ISBN:978-4-7882-6012-2 C3032
目 次
第1章 倒産手続の概要
1 裁判所の関与する倒産手続
◆裁判所が倒産手続に関与する理由
◆清算型の倒産手続(破産・特別清算)
◆再生型の倒産手続(民事再生・会社更生)
2 清算型の倒産手続の特徴 ―――破産・特別清算
◆清算型の倒産手続の特徴 ―――その1
◆清算型の倒産手続の特徴 ―――その2
◆個人についての免責手続
3 再生型の倒産手続の特徴 ―――民事再生・会社更生
◆再生手続の特徴
◆更生手続の特徴
◆再生手続と更生手続の使い分け
4 裁判所が関与しない手続 ―――私的整理
◆私的整理とは何か
◆私的整理のメリット・デメリット
◆私的整理の中心人物である債権者委員長の職務上の責任
5 債権者の対応
◆清算型の倒産手続(破産)に対する法的側面での対応
◆再生型の倒産手続(民事再生・会社更生)に対する法的側面での対応
第2章 破産手続
1 破産手続の概要
◆債務者が破産手続を選択する場合
◆債権者から見た破産手続の流れ
2 破産手続開始の原因
◆支払不能
◆支払の停止
◆債務超過
3 破産手続開始の申立て
◆破産手続開始の申立権者
◆破産手続開始の申立ての際の提出書類
◆保全処分
[書式例1]破産手続開始申立書(債権者申立)
4 受任通知書の受領と対応
◆申立代理人弁護士からの受任通知書
[書式例2]受任通知書
[書式例3]債権調査票
5 商品・原材料・什器備品の持出し・引揚げの可否
◆債務者の事務所・倉庫にある商品・原材料や什器備品等を持ち出したり、引揚げをしてもよいか
6 リース物件・貸与物件
◆リース契約の法的性格と引揚げの手順
7 商事留置権の行使
◆商事留置権の意義・行使方法
8 動産売買の先取特権の行使
◆動産売買の先取特権の意義・行使方法
[書式例4]動産競売開始許可申立書(動産競売先取引特権)
9 裁判所から送付される書類
◆破産手続開始の決定後に裁判所から債権者へ送付される書類
◆破産手続開始通知書の読み方
[書式例5]破産手続開始通知書
10 破産手続開始の効果
◆破産手続開始の決定と同時に裁判所が行う処分
◆破産手続開始の効果
◆破産財団と自由財産
◆取戻権
11 破産手続の機関と役割
◆破産管財人の役割
◆裁判所の役割
◆債権者の役割
12 債権者への影響
◆債権の種類と優先順位
◆破産債権者への影響
◆破産会社の従業員への影響
[書式例6]未払賃金の立替払請求書
13 連帯保証・担保を取っている債権者への影響
◆連帯保証人を取っている債権者への影響
◆破産者所有の不動産に担保権を設定している債権者への影響
[書式例7]不足額確定の届出書
14 連帯保証・物上保証をしている場合
◆連帯保証をしていたところ、主債務者が破産した場合
◆破産者の債務の担保のために自己の不動産に抵当権を設定している(物上保証している)場合
15 否認権
◆否認権とは何か
◆詐害行為否認
◆偏頗行為否認
◆無償否認
◆対抗要件否認
16 相 殺
◆破産手続における債権者による相殺
[書式例8]相殺通知書
◆相殺権の拡張
◆相殺権の制限
17 契約関係の処理(1) ―――双務契約全般
◆双務契約
◆契約当事者の一方が債務の履行を完了した段階で破産手続が開始されたときの処理
◆双方未履行の契約関係の処理
[書式例9]催告書
18 契約関係の処理(2) ―――賃貸借契約
◆賃貸借契約
◆賃借人の破産
◆賃貸人の破産
19 契約関係の処理(3) ―――請負契約
◆請負契約
◆注文者の破産
◆請負人の破産
20 契約関係の処理(4) ―――委任契約・雇用契約
◆委任契約
◆雇用契約
21 破産債権届出書の記載方法・添付資料
◆破産債権届出の必要性
◆破産債権届出の方法
[書式例10]委任状
[書式例11]破産債権届出書(一般)
[書式例12]破産債権届出書(貸付金債権の場合)
[書式例13]破産債権届出書(手形債権の場合)
[書式例14]破産債権届出書(労働債権の場合)
22 債権者集会
◆債権者集会とは
◆債権者集会の種類と行われる時期
◆債権者委員会
23 破産債権の調査・確定
◆破産管財人による債権の調査と確定の効力
◆破産管財人が破産債権の存在又は額を認めない場合
24 配当金の受領
◆配当がある場合とない場合
◆一般破産債権に対する配当額の算出方法
◆配当金の受領方法
25 破産手続の終了を証する資料
◆破産手続の終了を証する資料
第3章 民事再生手続
1 民事再生手続の概要
◆債権者から見た民事再生手続の流れ
◆再生手続開始の申立て後の取引再開の判断
2 民事再生の三つの型
◆自力再生型、スポンサー型・事業譲渡型、清算型
3 再生手続開始の申立ての通知書の受領と対応
◆再生手続開始の申立ての通知
4 債権者説明会
◆債権者説明会では何が説明されるのか
5 弁済禁止の保全処分・中止命令等
◆弁済禁止の保全処分
[書式例15]保全処分決定書
◆中止命令等
6 監督命令・監査委員
[書式例16]監督命令書
◆監督委員とは何をするのか
7 裁判所から送付される書類
◆再生手続開始の決定後に裁判所から債権者へ送付される書類
◆再生手続開始決定後の通知書の読み方
[書式例17]再生手続開始決定の通知書
8 再生手続開始の効果
◆再生手続開始の決定と同時に裁判所が行う処分
◆再生債権者の権利行使の制限
9 再生手続の機関
◆再生債務者と再生手続の機関
◆再生債務者の監督・調査を行う機関(監督委員、調査委員)
◆再生債務者の業務及び財産を管理する機関(管財人、保全管理人)
◆再生債務者により構成される機関(債権者集会、債権者委員会、代理委員)
10 債権者への影響
◆再生債権と共益債権
◆少額債権の弁済制度
◆中小企業者の債権の弁済制度
11 担保を取っている債権者への影響
◆抵当権等を有している場合
◆別除権協定
[書式例18]担保権に関する協定書
◆保証人・物上保証を取っている場合
◆強制執行手続等への影響
12 相 殺
◆再生手続における債権者による相殺
◆相殺に適する債権・債務
◆相殺権の制限
[書式例19]相殺通知書
13 契約関係の処理(1) ―――双務契約全般
◆双務契約
◆契約当事者の一方が債務の履行を完了した段階で再生手続が開始されたときの処理
◆双方未履行の契約関係の処理
[書式例20]催告書
14 契約関係の処理(2) ―――賃貸借契約
◆賃貸借契約
◆賃借人に再生手続が開始した場合
◆賃貸人に再生手続が開始した場合
15 契約関係の処理(3) ―――請負契約
◆請負契約
◆注文者に再生手続が開始した場合
◆請負人に再生手続が開始した場合
16 再生債務者の財産状況の調査・報告
◆再生債務者の財産状況の調査
◆財産状況の報告・利害関係人への開示
17 事業譲渡(営業譲渡)
◆再生手続における事業譲渡の意義
◆再生計画外の事業譲渡と債権者の意見聴取
◆再生計画内の事業譲渡
18 再生債権届出書の記載方法・添付書類
◆再生債権届出の必要性
◆再生債権届出の方法
[書式例21]再生債権届出書(一般)
[書式例22]再生債権届出書(手形・小切手債権)
19 再生債権の調査・確定
◆再生債権の調査と確定の効力
◆査定の申立て
20 再生計画
◆再生計画案の作成者・提出時期
◆再生計画案の内容
◆再生計画の平等性
◆再生計画案の決議
◆再生計画の認可及びその効力
21 申立人からの弁済通知及び手続終結・廃止
◆申立人からの弁済通知
◆再生手続の終結
◆再生手続の廃止
◆牽連破産
第4章 賃倒処理の会計と税務
1 総 論
◆賃倒損失処理ができる三つの場合
◆賃倒処理をした売掛債権に含まれている消費税相当額
2 債権債務を相殺した場合・担保権を行使した場合
◆債権債務を相殺した場合
◆担保権を行使して債権の一部を回収した場合
3 法律的に債権が消滅した場合
◆法律的に債権が消滅した場合とは
4 実質的に貸し倒れた場合
◆実質的に貸し倒れた場合とは
◆「全額が回収できないことが明らかになった場合」の判断
5 形式基準による賃倒処理
◆法的手続によらない債権の実質的消滅
◆取引停止後、1年以上経過した債権の賃倒処理
◆回収費用等が、債権金額を上回っている場合の賃倒処理
6 子会社に対する債権
◆子会社等を支援するための無利息貸付け
◆子会社等に対する債権放棄等
第5章 賃倒引当金の会計と税務
1 個別評価による賃倒引当金の実務
◆個別評価による賃倒引当金
◆会計上、個別評価される債権の区分
◆個別評価による賃倒引当金の会計上の金額算定
◆税法上、個別評価される債権の区分
◆法令等により5年経過後に弁済されることになる金額
◆債務超過の状態の相当期間継続等の債務者に対する債権の一部取立て不能見込額
◆法的ないしこれに準ずる債務整理手続等にある債務者に対する債権の額のうち形式基準による50%相当額
2 一括評価による賃倒引当金の実務
◆一括評価による賃倒引当金
◆会計基準による賃倒実績率
◆法人税法による賃倒実績率
用語集
[ここが知りたい!]一覧
第1章 倒産手続の概要
Q1 倒産手続における事業譲渡
Q2 倒産の意味
Q3 特定調停手続
Q4 破産事件の激増
Q5 再生型の倒産手続と財産権侵害
Q6 代理人弁護士と破産管財人の違い
Q7 少額債権の優遇措置
Q8 裁判所の裁量免責
Q9 免責許可決定の確定後になされた弁済の合意の効力
Q10 再生手続と社長の地位
Q11 更生手続の中での株主の扱い
Q12 再生型手続の費用の捻出方法
Q13 債務者の夜逃げ
Q14 私的整理の通知への対応
Q15 中小企業再生支援協議会
Q16 株主の破産手続への参加
Q17 セーフティネット保証制度
第2章 破産手続
Q18 DIPファイナンス
Q19 受任通知の直前の納品
Q20 支払不能と親族の財産
Q21 銀行取引停止処分と支払の停止
Q22 債務超過と連帯保証人の資力
Q23 債権者が破産手続開始を申し立てる場合の提出資料
Q24 裁判所への予納金
Q25 破産手続開始の申立ての張り紙
Q26 債権調査への協力
Q27 破産手続開始の申立てが遅延している場合の対応
Q28 約定どおりの弁済の効力
Q29 所有権留保の実行方法・留意点
Q30 所有権留保の目的物の引揚げを拒まれた場合の対応
Q31 集合譲渡担保の意義
Q32 レンタル物件が第三者に譲渡された場合の対応
Q33 リース物件の引揚げ方法
Q34 委託販売商品の引揚げ
Q35 商事留置権を主張できる場合
Q36 不動産に対する商事留置権の成否
Q37 手形に対する商事留置権の成否
Q38 物上代位の意義
Q39 先取特権と物上代位の対象の特定
Q40 先取特権と物上代位の事実上の制約・権利行使の限界
Q41 裁判所からの書類が届かない場合
Q42 同時廃止の場合の通知書の記載内容
Q43 破産債権届出書の提出の留保
Q44 破産者の説明義務
Q45 法人の役員の責任追及
Q46 破産管財人が放棄した動産類の処理
Q47 破産者による財産の継続使用
Q48 破産手続開始の決定後の相続
Q49 物件の引揚げ等の連絡先
Q50 好意で融通した場合
Q51 手形を持っている場合
Q52 公正証書を作成している場合
Q53 労働者健康福祉機構の立替払制度
Q54 健康保険・年金・失業保険の各手続
Q55 名目取締役・従業員兼務取締役の未払給料等の扱い
Q56 物上保証の設定を受けている場合
Q57 ゴルフ会員権・生命保険を担保とする場合
Q58 連帯保証人の弁済義務
Q59 適正な対価による不動産の売却と否認
Q60 担保設定による資金提供と否認
Q61 代表取締役の連帯保証と無償否認
Q62 債権譲渡の承諾と否認
Q63 同時廃止事件の場合の相殺の方法
Q64 相殺の意思表示
Q65 破産者に対して債務を負担している場合の破産債権の届出
Q66 破産手続の開始と自働債権の弁済期
Q67 破産手続の開始と受働債権の弁済期
Q68 支払不能と相殺の禁止
Q69 支払の停止と相殺の禁止
Q70 破産者の取引相手は支払を拒めるか
Q71 目的物に欠陥があった場合
Q72 破産管財人からの委託販売代金請求への対応
Q73 納品された商品の一部に不良品がある場合
Q74 家賃の不払を理由とする解除
Q75 特約による解除
Q76 原状回復請求権の法的性質
Q77 敷金を預かっている場合
Q78 賃貸物件の任意売却
Q79 敷金との相殺
Q80 敷金の返還
Q81 前払賃料の扱い
Q82 注文者の破産と請負人の解除権・催告権
Q83 注文者の破産と製作済みの商品の処理
Q84 工事完成前の請負人の破産(1)
Q85 工事完成前の請負人の破産(2)
Q86 破産手続の開始と訴訟手続
Q87 取締役の破産と取締役の地位
Q88 従業員の破産と解雇
Q89 配当可能性の確認
Q90 債権の存在を証する資料がない場合
Q91 破産債権届出書の提出期限を過ぎてしまった場合
Q92 破産者の債権者集会への出頭
Q93 財産状況報告集会への出席の要否
Q94 破産債権者の異義の申述
Q95 関連会社の一方のみが破産した場合
Q96 破産管財人の財産調査
Q97 破産者の住居
Q98 破産債権届出書の提出後に会社名・代表者塔が変更になった場合
Q99 配当の際の領収書の事前送付
第3章 民事再生手続
Q100 再生手続開始の申立てを知った際の初期対応
Q101 民事再生の成功率
Q102 スポンサーになるための準備
Q103 プレパッケージ型支援
Q104 ファイナンスリース物件の引揚げ
Q105 別除権者の地位
Q106 商事留置権者の地位
Q107 債権者説明会への出席の要否
Q108 債権者説明会への姿勢
Q109 保全処分下の強制執行の可否
Q110 リース契約の取扱い
Q111 債権の一部放棄により少額債権として支払を受けることの可否
Q112 債権者との交渉窓口
Q113 再生手続開始要件の調査
Q114 裁判所からの書類が届かない場合
Q115 少額債権の弁済
Q116 別除権協定(1) ―――剰余がある場合
Q117 別除権協定(2) ―――剰余がない場合
Q118 再生債務者に対して債務を負担している場合の再生債権の届出
Q119 弁済期未到来の債権との相殺
Q120 再生債務者の取引相手は支払を拒めるか
Q121 ゴルフ場の民事再生
Q122 特約による解除
Q123 敷金との相殺
Q124 前払賃料の扱い
Q125 注文者の民事再生
Q126 請負人の民事再生(1)
Q127 請負人の民事再生(2)
Q128 別除権協定と財産評定の価額
Q129 ファイナンシャル・アドバイザー
Q130 ビッド ―――事業譲渡先及び譲渡代金の定め方
Q131 自認債権の意義
Q132 再生計画案の提出時期 ―――旧和議手続との違い
Q133 再生計画における減資と増資
Q134 再生計画案の決議の際の委任状の勧誘
Q135 再生債権の届出ができなかった再生債権者の扱い
Q136 再生計画の変更
Q137 再生債務者の監督命令違反と再生手続廃止
第4章 貸倒処理の会計と税務
Q138 回収した金額に含まれる消費税
Q139 賃倒処理の時期
Q140 破産手続が完了し配当を受け取った場合
Q141 消費税の非課税業者に対する債権
Q142 債権放棄(1)
Q143 債権放棄(2)
Q144 債権放棄(3)
Q145 債務超過の状態が相当期間継続している場合
Q146 貸倒処理のタイミング
Q147 夜逃げなど連絡が取れなくなった場合
Q148 会計処理 ―――備忘価額と損金処理
Q149 継続的な取引を行っていなかった債務者
Q150 クレームによるトラブルにより取引を停止した場合
Q151 同一地域に他の取引先がある場合
Q152 収受すべき利息を収受しなかった場合
Q153 収受すべき利息
Q154 兄弟会社に対する貸付金の債権放棄等
第5章 貸倒引当金の会計と税務
Q155 個別評価による貸倒引当金制度の会計上の考え方
Q156 一般事業会社の債権の区分
Q157 預託金方式のゴルフ会員権
Q158 貸倒懸念債権に対する貸倒引当金の実務対応
Q159 預託金方式のゴルフ会員権
Q160 保証人も破産状態の場合
Q161 国外の債務者に「一定の事実」が生じた場合
Q162 貸倒実績率の理論性
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